リンパドレナージュ(リンパマッサージ)の基本

『リンパドレナージュ』は、施術者がオールハンド(手技のみ)で行うリンパケア方法を指します。誕生の地が、フランスのパリゆえ、フランス語の呼称となっており、直訳では、「リンパ液の排出」という意味になります。

 

内臓や皮膚に網の目のように広がるリンパは、“排水”の名称通り、身体内に滞る古い細胞などの老廃物や二酸化炭素を回収してリンパ液の流れに乗せて尿などとして排出させ、リンパ管の要所にあるリンパ節は、細菌を退治し、ウイルスへの抗体を作ります。

 

体内を浄化してくれるだけでなく、細菌を退治して免疫力を高めるという、大きな役割を担うリンパの流れを、リンパケアの刺激によって、より活性化させると言うのが、リンパドレナージュの考え方です。

 

リンパドレナージュは、1930年代のフランスで、デンマーク出身のエミール・ヴォッダー博士によって、リンパ浮腫の患者さんの治療のために考案されました。

 

当初は、患者さんへの施術が行われていましたが、効能が知られるに従って、医療機関以外にも、世界中にリンパドレナージュを行う施設が誕生することになりました。

 

今では、リンパドレナージュは、アスリートには、筋肉のバランスを調整し、運動能力を高めるとして知られていますし、エステサロンのメニューとしても、また、整骨院や介護福祉機関などでも、リンパドレナージュを取り入れる施設は珍しくなくなりました。

 

多忙によるストレスや疲労、運動不足によって、リンパの流れが滞りがちになる現代人にとって、リンパドレナージュは、リンパの循環の促進という健康への効果だけでなく、リラックス効果をもたらしてくれる一面も、見逃すことはできません。

 

リンパドレナージュの施術者の育成のために、全国各地で講座も開講されています。民間資格となりますが、数多くの協会や団体が、技能習得者への資格認定を行っており、「リンパドレナージュセラピスト」「リンパケアセラピスト」など、さまざまな名称の資格があります。